東京周辺の薪ストーブ業者コラム

薪ストーブ設置のポイントは、生活シーンに沿って設置場所を選ぶこと

ゆらゆら揺れる炎が人気の薪ストーブ。体の芯まで暖かくなり料理にも使えることから、自宅に導入する方も増えています。とはいえ、薪ストーブを導入している家は、そこまで多くありません。薪ストーブに興味があっても周りに聞く相手がいない、薪ストーブをつける前に設置のポイントが知りたい、そんな方も多いのではないでしょうか。

今日は、薪ストーブの設置を考えている方に向けて、薪ストーブを設置する時のポイントについてまとめました。薪ストーブ設置の参考にしてください。

1.設置場所が大切!中央?壁際?角?

薪ストーブは輻射熱があるので、前方だけではなく、横や後方も含めて360度暖められます。どの部分をどれくらい暖めたいかによって、設置場所を決めるのが2つ目のポイントです。部屋の中央・壁際・角に置いた場合を、それぞれ見てみましょう。

1-1.部屋の中央に置くと、部屋全体が暖まる

輻射熱を妨げない部屋の中央に置くと、部屋全体が暖まります。しかし、部屋の真ん中に薪ストーブがあることで生活導線が妨げられ、部屋の使い勝手が悪くなってしまうでしょう。また、煙突から壁の距離が長くなってしまい、壁から煙突を出すと上昇気流が生み出せなくなるかもしれないというデメリットがあります。

1-2.壁側置きは部屋のどこからでも薪ストーブが眺められる

壁際に置いた場合は、前方と横部分の輻射熱によって部屋が暖められます。壁の真ん中に薪ストーブを置くと、部屋のどこからでも薪ストーブを眺められます。また、両サイドが空いているので掃除もしやすく、ストックの薪も置きやすいでしょう。後方部分が壁に沿っているので、部屋の中央に置いたときよりも暖房効率は若干落ちます。

1-3.角置きは部屋が使いやすい

角に置いた場合、輻射熱が使えるのは前方部分のみになります。角に置くので、生活導線を邪魔しないし、部屋の使い勝手も損ねません。しかし、真横と後ろの輻射熱が壁に伝わってしまうので、暖房効率は落ちてしまいます。薪ストーブを部屋の角に置く場合は、輻射熱を発する前方部分を部屋の中央に向けるなど、暖房効率を上げる工夫が必要になります。

2.どれくらい使う?部屋では何をする?薪ストーブの前で過ごすシーンを考える

薪ストーブの部屋での生活シーンを考えることも、薪ストーブを設置する際の大切なポイントです。薪ストーブは、早いところでは11月頃から使われ始め、4月・5月まで使われます。そして、薪ストーブがある部屋では、何をするでしょうか。夜だけつけてくつろぐのか、朝からつけるのか。くつろぐなら、部屋のどこか。個々の生活によって薪ストーブの最適な場所は違ってきます。生活シーンにあった設置場所を、色々シミュレーションしてみましょう。

薪ストーブを使い出すと、その暖かさから、必然的に生活が薪ストーブ中心になっていきます。最初は少しだけ使えばいいやと思っていても、気が付くと薪ストーブばかり使っていた。そんな声をたくさん聞きます。薪ストーブは、最初から生活の中心に据えて考えることをおすすめします。

3.煙突の場所が重要

煙突を屋根の一番高いところか、それに準じた場所から垂直に立てることも、薪ストーブを設置する時の重要なポイントです。薪ストーブと煙突を垂直に立てることで上昇気流が生み出され、薪ストーブが良く燃えるようになります。

また、煙突は垂直に立てるだけでなく、長く立てることもポイントです。薪ストーブと煙突の出口の間が長いと、上昇気流が生まれやすく薪ストーブの燃焼効率も上がります。

煙突が曲がり過ぎていたり短かったりすると、薪ストーブの煙が逆流してしまい、一酸化炭素中毒や火事になる可能性があります。なるべく垂直に長く煙突を立てられる場所を選んで、薪ストーブを設置していきましょう。

4.天井が高いときはシーリングファンで空気の流れを作る

暖かい空気は、高いところへ向かう性質があります。吹き抜けがあったり天井が高い家だったりすると、せっかくの暖かい空気が天井や2階へ流れていってしまいます。そんなときは、シーリングファンを使って空気の流れを作りましょう。空気を循環させることで、暖かい空気が家全体に循環するようになります。

薪ストーブの上に、ストーブファンを置くのもおすすめです。シーリングファンは上部の空気を循環させますが、ストーブファンは薪ストーブの高さの空気を循環させます。目の高さ前後の空気を循環させるので、暖かさをより強く感じられるようになりますよ。

5.まとめ

今日は、薪ストーブ設置の際のポイントについてまとめました。薪ストーブを設置する際に大切なことは、どこをどのように暖めるのか・薪ストーブを設置した部屋でどのように、どれくらい(何時間)過ごすのかを考えて設置することと、煙突をなるべく垂直にかつ長く立てられる場所を選んで設置することです。

薪ストーブは、一度設置するとなかなか動かせません。だからこそ、設置前にじっくり吟味して、ライフスタイルに合った場所に設置することが大切になってきます。薪ストーブは、一度使うと手放せなくなるでしょう。だからこそ、納得できる場所に薪ストーブを設置して、末永く生活のパートナーにしましょう。

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