東京周辺の薪ストーブ業者コラム

家でもキャンプでもキーポイントは煙突!薪ストーブ使用時の注意点について

薪ストーブの暖かさと柔らかい炎は、人々の心を捕らえて離しません。近年は、持ち運びができる薪ストーブもあり、キャンプでも使われるようになりました。そんな薪ストーブですが、使うときには注意が必要です。今

今回は、薪ストーブに興味がある方や薪ストーブを使い始めた方に向けて、家で薪ストーブを使う場合・テント内で使う場合に分けて、薪ストーブ使用時の注意点をまとめました。ぜひ参考にしてください。

1.薪ストーブを家で使う場合は大きさと煙突に注意

薪ストーブを家で使う際の注意点は、薪ストーブの大きさと煙突の設置場所の2点です。ひとつずつみていきましょう。

1-1.薪ストーブは「大は小を兼ねない」!家の構造に応じたストーブを選ぼう

薪ストーブを選ぶときは、家の構造や使用頻度に応じた大きさの薪ストーブを選ぶことが大切です。薪ストーブは、薪が燃え始めるまで時間がかかりますし、薪が燃え尽きるまで火は消えません。薪ストーブは石油ストーブのように瞬時にオン・オフができないため、運転をやめてもすぐ温度が下がりません。薪ストーブが大きすぎると、火がなかなか消えないので、室温を適温に保つことが難しくなってしまいます。

さらに、大きな薪ストーブになればなるほど、薪の消費量も多くなるでしょう。薪ストーブが大きくなるほど薪をたくさん使うので、薪を入手したり薪を切ったりするお金や時間も、薪ストーブの大きさに比例して増えていきます。だからこそ、家や部屋の広さ・断熱構造・1日にどれだけつけるかなど、家の構造やライフスタイルに合った薪ストーブを買う必要があるのです。

1-2.薪ストーブのスペックを最大限に活かすには、煙突の設置場所が大切

薪ストーブを使うときは、適切な位置に煙突を配置することが、注意点の2点目です。

薪ストーブ内で暖まった空気は、上昇気流によって煙突の中を上がり、外へ出されます。出された空気量に応じて、薪ストーブの吸気口から新しい新鮮な空気が供給され、薪が燃えます。これが、薪ストーブの構造です。

薪ストーブのスペックを最大限に活かし、効率よく使用する際の注意点は、上昇気流を作るように煙突を取り付けることです。上昇気流を作るためには、以下のことに気を付けて煙突を取り付けましょう。

  • 煙突はなるべくまっすぐつける
  • 煙突に十分な高さをつける

上昇気流をうまく利用すると、薪がスムーズに燃えて暖かい空気を作り出します。薪ストーブを使う際には、上昇気流がうまくできるよう煙突を設置しましょう。

2.これだけは気を付けよう!薪ストーブをテント内で使う場合の注意2選

最近は、キャンプが流行しています。冬のキャンプでは、芯まで温まり料理もできる薪ストーブが大変重宝します。テントの中で薪ストーブを使うときもあるでしょう。ここからは、薪ストーブをテント内で使用するときの注意点を2つご紹介していきます。

2-1.煙突はまっすぐに。1泊以上の時は毎日掃除すること!

薪ストーブは、煙突が垂直であるときに一番上昇気流ができます。上昇気流を作ることで、安定して薪が燃え続け、暖かさを保てます。薪ストーブを上手に燃やすためには、煙突はできるだけまっすぐに設置しましょう。

一晩薪ストーブをつけていると、煙突に「すす」がたまります。たまった「すす」が暖かい空気の上昇気流を妨げ、外に排出されるはずの煙がテント内に逆流してきます。狭いテント内に煙が逆流すると、一酸化炭素中毒を起こす可能性があるでしょう。テントに1泊以上する場合は、毎日煙突を掃除しましょう。

テントは、屋内と違って非常に狭い空間です。煙突をまっすぐ配置することが、空気の流れが滞りやすいテントで薪ストーブを使うときの注意点です。

2-2.テントも燃えるし草も燃える!薪ストーブと煙突の周りは十分距離を取るべし

薪ストーブをテントで使用するときの注意点は、薪ストーブと煙突の周りに距離を置くことです。

薪ストーブの中で一番高音の場所は、煙突です。煙突がテントに近いと、大切なテントが燃えてしまいます。化繊素材のテントであれば一瞬で燃えてしまいますし、火に強いコットン素材だとしても、燃える可能性がゼロではありません。

大切なテントを燃やさないために、煙突には煙突ガードをつけて設置しましょう。そして、テント本体と煙突が接触しないように、煙突からテントの距離も、十分離しておきましょう。

また、薪ストーブの輻射熱はとても強く、薪ストーブを置いている接地面も燃えてしまいます。接地面に草が生えている場合、草が燃えて火事が起きる可能性も考えられます。草が燃えなかったとしても、輻射熱を受けた草は、枯れてしまうので注意が必要です。

接地面の輻射熱を防ぐには、下記方法で薪ストーブが地面に直接つかないように対策をしましょう。

  • 薪ストーブと地面の間には、不燃性の板やアルミホイルや敷く
  • 薪ストーブの下に薪などを積んで、50cm以上地面から高くする

3.まとめ

今日は、薪ストーブを家で使うときの注意点と、テントの中で使うときの注意点をまとめました。注意点を知って使えば、薪ストーブは安くて暖かく、お財布にも環境にも優しい暖房器具です。

ゆらゆら揺れる優しい炎と、遠赤外線で体の芯まで温まる薪ストーブ。その良さを知ってしまうと他のストーブには戻れないくらい、薪ストーブには強力な魅力があります。注意点をしっかり知って、安全で楽しい薪ストーブライフを過ごしてくださいね。

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